今回はアイルランド産まれの少し変わり種なクラフトジン「BERTHA’S REVENGE GIN」をご紹介します。
◆辛口ドライなジンが好き
◆ジンの苦味が好き
BERTHA’S REVENGE GIN
BERTHA’S REVENGE GIN の歴史
BALLYVOLANE HOUSE SPIRITS COMPANY
まずは今回ご紹介するジン「BERTHA’S REVENGE GIN」の製造元であるBALLYVOLANE HOUSE SPIRITS COMPANY（バリーボレーンハウススピリッツカンパニー）について少しご紹介します。
BALLYVOLANE HOUSE SPIRITS COMPANYは2015年5月にアイルランドのコーク州に設立されました。
この蒸留所では、Justin Green, Antony Jackson そして Berthaという牛の3名（2人と1匹？）で始まりました。
ANTONY JACKSON
Antony Jackson氏はアイルランドのミーズ州,スレーンという地域で育ちました。
彼は非常に友好的で、先ほど紹介した3名のうちの一人であるJustin Green氏とは学生時代に出会いました。
その後ワインの貿易などに関わっていました。
彼の食品とモノづくりに対する熱意からJustin氏とジンの製造を始めました。
JUSTIN GREEN
Justin氏はBallyvolane Houseで育ち牛の世話などをして過ごしていました。
大学卒業後はアジアに行きホテルでキャリアを積んでいました。その後アイルランドに戻り、2004年に両親からBallyvolane Houseを任されます。
その頃ジンに興味があったJustinはAntonyにジンづくりの話を持ち掛けました。
BERTHA’S REVENGE GIN
特徴
ジンタイプ：ドライジン
アルコール度数：42％
原産国：アイルランド
内容量：700ml
こちらのジンはなんとミルクから造られたジンです。
正確に言うとミルクやチーズを作る際に得られる「ホエー」を使用して作られています。
ホエーに酵母を加え、アルコールを作り出します。そのアルコールをベーススピリッツとし、
アイルランドのボタニカル18種を使い香りを付けます。
香り
まず香りですが、最初の印象はかなりスパイシーな印象です。
ミルクから造られていることから、甘口で柔らかくクリーミーなイメージを持っていましたが、実際はコリアンダーやカルダモンの効いたかなりスパイシー香り。
しばらく香りを嗅いでいると確かにふんわりほのかにミルクの甘い香りがします。
味わい
次に味わいですが、
グラスから口に流し込む瞬間に香るミルクの香りのおかげで柔らかい口当たりを感じることができますが、
口に含むとすぐにコリアンダーやカルダモンといったスパイスが効いてきます。
非常に辛口でスパイシーでキレがあり、ピリッとした刺激を感じます。
ただ不思議な事にアルコール感が強いという印象はなく、
ボタニカルのスパイシーさがしっかりと際立った洗礼された香りを持っています。
トワイスアップ
ストレートで味わった後は、ジンを同量の水で割るトワイスアップを試します。
水で割ることでピリッとした刺激やキレがなくなり、柔らかく飲みやすくなりました。
ですが、「味わい」でもお伝えしたように、いたずらにアルコール感によってスパイシーやキレを演出しているものではないため、
アルコールによる刺激はなくなっても、ボタニカルのスパイシーさは変わらずお楽しみいただけます。
また、ミルクの力なのか通常の水割りよりもクリーミーな印象を持ちました。
非常に質の高いジンだと言えます。スパイシーな辛口ジンが好きな方にはおすすめです。
COCKTAIL
ジントニック
材料
バーザスリベンジジン：45ml
トニックウォーター：適量
氷を入れたグラスにジンを45ml注ぎます。
その後氷に当てないように直接液体を狙ってトニックウォーターを注ぎ、
最後に炭酸が抜けないように軽くステアして完成です。
ギムレット
材料
バーサズリベンジジン：30
ライムジュース：15ml
シュガーシロップ：15ml
レモンピール：一絞り
材料を全てシェーカーに入れシェイクし、グラスに注いで完成です。
また、バーサズリベンジジンと柑橘の相性が非常に良いです。
柑橘の香りが際立ちすごくおいしく仕上がります。
これまで紹介したジンで、ギムレットを作るならバーサズリベンジジンが最も美味しく仕上がった印象です。
まとめ
・コリアンダーなどのスパイスが効いた辛口でスパイシーな味わい
・スパイシーな香りの奥にほんのりとミルクの香り
・ギムレットならバーサズリベンジジンがおすすめ