【424GIN】焼酎好きなら飲むべき?木樽蒸留のジン【評価・レビュー】

今回は焼酎で有名な若潮酒造株式会社さんのこだわりの焼酎と木樽蒸留器を使って作られたジン「424GIN」をご紹介致します。

今回は若潮酒造株式会社の上村さんにお話を伺うことができたのでそちらもご紹介致します!
お話を聞けば聞くほど424GINがいかにこだわって作られたかがわかりました。

焼酎好きの方は必見です!

焼酎は好きだけどジンはあまり飲まない
焼酎ベースのジンが飲みたい!
少し変わったジンを探している
まろやかなジンを探している。

424GINの特徴

アルコール度数:42.4%

内容量:720ml

原産国:日本(鹿児島県)

ベース:4種類の焼酎

テイスティングメモ

◆4種類のこだわりの焼酎がベース
◆ボタニカルはジュニパーベリーのみ
◆木樽蒸留器を使った木の甘くまろやかな味わい

まずは香りですが、こだわりの4種類の焼酎を使っているだけあってその香りはまるで焼酎の様です。
焼酎特有の甘い香りが特徴で食欲をそそられます。

そして味ですが、
口当たりは非常にまろやか。
これまで甘口や辛口な様々なジンを飲んできましたが、ここまでまろやかものはなかったと思えてしまう程です。
42.4%というアルコール度数でありながらアルコールのピリピリとした刺激は非常に少なく飲みやすいジンです。

焼酎の香りがメインでジュニパーベリーは少し弱めですが、確かなジンらしさもあります。
トップに焼酎のふくよかな香りが広がり、しばらくして口の中で温度が上がっていくと木樽蒸留器ならではの木の甘い香りが広がります。
飲み込んだ後も続く木の香りとほのかに香るジュニパーベリー余韻をお楽しみいただけます。

インタビューからも感じるこだわりを確かに感じる非常に洗練されたジンです。
ジン好きはもちろん、焼酎が好きな方にも胸を張っておすすめ出来るジンだと言えます。

ジュニパーベリーの香り:★★☆☆☆☆ ジュニパーベリーの香りも確かにしますが、それよりも焼酎の香りが強めです。
まろやかさ:★★★★★ 非常にまろやかで滑らかな口当たりです。
木樽蒸留器とスズ製の配管のおかげでしょうか。
大変飲みやすくなっています。
木の香り:★★★★☆ 特に飲んだ後に鼻に抜ける木の香りが素晴らしいです。
焼酎の香りとも相まって長くスッキリとした香りをお楽しみいただけます。

若潮酒造 424 ジン Four-twenty four GIN 42.4度 700ml
created by Rinker

こだわりの4種類の焼酎

すっきりタイプの白麹減圧蒸留

どっしりタイプの黒麹木樽蒸留

フルーティーな紫芋常圧蒸留

洋酒のテイストがあるシェリー樽4年貯蔵
上記の4種類の芋焼酎をベースに使用。
それぞれにジュニパーベリーを24時間漬け込み、木樽蒸留器で蒸留後に合わせています。
こちらの詳細は若潮酒造店さんのホームページからもご覧いただけます。

424GINの歴史

焼酎の新しい可能性を追求したい
この想いで焼酎のプロが創り出したこだわりのジンが424GINです。
様々な焼酎を作り続けている若潮酒造株式会社さんならではこだわりや想いが詰まったジンです。

424GINは2019年12月12日に発売されました。
非常にクオリティの高いBOXに入っていて開封のテンションも上がります。

若潮酒造株式会社

若潮酒造株式会社は昭和43年に鹿児島県に設立され焼酎をメインに製造をしてきました。
鹿児島県本格焼酎鑑評会や熊本国税局酒類鑑評会などで賞を受賞してきました。

令和元年にスピリッツ製造免許を取得し、424GINの製造を始めました。

上村さんに質問!424GINのこだわり

今回、若潮酒造株式会社の上村さんにお話を伺うことができたのでいくつか質問をしました!

424GINの特徴である「木樽蒸留器」と通常の蒸留器との違いはどういったところですか。
特徴は主に2つあります。
1つは木樽内で蒸留するので、「木の香りがつく」という事。
424GINは、ストレートよりもアルコール度数を下げた方が、この香りが感じやすくなります。
ソーダで割ると分かりやすいと思います。

もう1つは「舌触りが柔らかく、まろやかで、甘い」という特徴です。
蒸留器の配管が「スズ」でできているので、舌がピリピリと感じる成分がスズで除去されるためです。
また、木材は保温力がとても高いので、アルコールと一緒に甘みやうま味の成分が蒸留されるため、甘く感じると言われています。

確かに424GINは他のジンに比べまろやかで甘い木の香りがします。
ピリッとしたアルコール感も少なく、424GINの味に集中することができます!

どんな方々に424GINを飲んでいただきたいですか。
24GINは分類上はジンですが、ジンと焼酎の間のお酒だと思っています。
ジンと焼酎の2つをつなぐ架け橋のようになって欲しいと思っています。

例えば、海外の方が飲んで焼酎に興味を持つきっかけになったり。
逆に、鹿児島の方がいつもの焼酎とは違うお酒の楽しみ方を知るきっかけになったり。

まだ発売して1年経っていませんが、ゆくゆくは、日本と海外の蒸留酒の文化をつなぐきっかけの1つになるように、少しずつ伝えていきたいと思っています。

ジンと焼酎を繋ぐ架け橋!すごく素敵です!
私はジン以外はほとんど飲まなかったですが、424GINをきっかけに焼酎にも興味を持ちました。
こういう事はよくあると思います。
以前にも日本酒の様なジンを紹介しましたが、それ以来私は日本酒を飲む様になったので、424GINも間違いなく架け橋になるジンだと思います!

424GINの由来はなんですか。
地元の志布志(シブシ)を、海外の方も覚えやすいように数字にして付けました。

クラフトジンは地元のボタニカルを使用したものが多いですが、
424GINはジュニパーベリー以外は使用していないので、
「4種類」の芋焼酎にジュニパーベリーを「24時間」浸漬し、アルコール度数は「42.4%」で、地元愛を込めてみました。

ちなみに、正しい読み方は「フォー・トゥウェンティーフォー・ジン」です。

いろんなところから由来しているんですね!
志布志や4種類を24時間、さらにはアルコール度数まで424にするこだわりが素晴らしいです!

上村さんが一番好きなジンはなんですか。
スペインのショリゲルです。
424GINを作る際に伺ったお店で教えてもらいました。
優しくて甘い余韻が印象的で、424GINにも共通するところがあると思ってます。
お恥ずかしい話ショリゲルはまだ飲んだ事ないので今度飲んでみます!
424GINのおすすめの飲み方は?
1つ目は、福岡の「bar ねずの実」さんで作って頂いたジントニックです。
ライムの代わりに、山椒を使って作ります。
山椒のアクセントで424GINの特徴がより引き立ちます。

もう1つは、志布志の近くにある鹿屋市の「ゴーケンズバー」さんで作って頂いたジンフィズです。
レモンジュースとシロップの代わりに、レモンリキュール(シトロンジュネヴァ)と424GINで作ります。木樽蒸留独特の甘みが感じられるカクテルです。

山椒のジントニックは絶対美味しいですね!試してみます。
ジンフィズも作ってみます!
 

木樽蒸留器の歴史

木樽蒸留器は、大正〜昭和初期頃の焼酎造りに用いられていましたが、その後はステンレス製が主流になり使われなくなりました。耐久性が弱く、5年程度で使えなくなってしまうのが1番の理由です。

その後、平成になって、木樽蒸留器の職人の1人だった津留辰夫さんが復活させました。現在は息子の津留安郎さんが後を継いで作っています。安朗さんも木樽蒸留器のジンを喜んで下さり、一緒に乾杯させてもらいました。

若潮酒造 424 ジン Four-twenty four GIN 42.4度 700ml
created by Rinker

COCKTAIL

ジントニック

材料

424GIN:45ml

トニックウォーター:適量

山椒:一振り

作り方
氷を入れたグラスにジンを入れ、
その後氷に当てない様に直接液体を狙ってトニックウォーターを注ぎます。
最後に山椒を一振りして完成です。
こちらは若潮酒造株式会社の上村さんのおすすめの飲み方を元にしたものです!
424GINのまろやかさにびっくりすることと思います。

焼酎の香りが爽やかで次の一口が止めれらませんでした。
山椒との相性抜群です…
ぜひお試しくださいませ!
若潮酒造 424 ジン Four-twenty four GIN 42.4度 700ml
created by Rinker

ホットジン

424GIN:40ml

お湯:適量

(シュガー:お好みで)

作り方
グラスにジンを注ぎ次にお湯を注ぎます。最後にお好みで砂糖などを加えても美味しいです。
シュガーシロップを加える事でアルコールのツンとした刺激が和らぎ味をよりしっかり味わうことができます!