【のとジン】藻塩を使った能登こだわりのクラフトジン

今回は石川県のクラフトジン「のとジン」をご紹介いたします。能登地方の5つの素材を使い、イギリスにて蒸留を行ったという文字で聞いただけですでに美味しいのがわかってしまう期待のジンでした。

今回はのとジンの松田さんにインタビューをすることができたので、その様子も併せてご紹介します!
とても丁寧に答えていただいて本当にありがとうございました!

のとジンの特徴


アルコール度数:43%

原産国:日本(石川県・能登)

のとジン

◆シトラスとハーバルのバランスが取れた香り
◆軽やかな口当たりのキレイめなジン
◆一つ一つのボタニカルの個性とバランス
藻塩により強調されたボタニカルの甘さを楽しめるキレイめジン

香り

大麦由来のベーススピリッツのためクセがなく、ボタニカルの香りをしっかりと楽しむことができます。爽やかなシトラスの香りと少しハーバルな香りがする伝統的なドライジンのような印象です。
香りだけで間違いなく美味しいのがわかるタイプのジンです。

味わい

ベーススピリッツは大麦をメインとした穀物由来のもので、ボタニカルの風味を損なわないスッキリとした味わいです。
伝統的なドライジンが好きな方にはおすすめです。
口当たりは軽やかでキレイめなのですが、口に含むと一気にボタニカルの風味が力強く広がります。
特に上品な甘さが印象的でした。個人的な意見ですが、ボタニカルに使用している藻塩の程よい塩味が「柚子」や「かや」の甘みを強調してくれているのではないかと感じました。
第一印象は軽やかなのに飲んでみるとしっかりとボタニカルの風味を楽しめる上品かつ力強いジンです。

のとジン

のとジンは様々なこだわりを持って生まれたまさに作り手の想いが見えるジンです。
使うボタニカルは環境を考慮しSDGsを意識して厳選されています。
地域の特徴を意識したクラフトジンらしさがあります。

ボタニカルに使用している藻塩にもこだわりがあります。
塩の蒸留は蒸留器にかなり負担をかけるようで、のとジンの製作はあらゆる蒸留所に却下されて閉まっていたようです。
しかし、イギリスのウェールズに位置するIn the Welsh Wind Distilleryではすでに塩をボタニカルに使用したジンの蒸留経験があったようで、のとジンの製作も快く引き受けてくれたそうです。
様々な想いが乗ったこだわりのクラフトジン、もちろん味も自信を持っておすすめできます。
詳細はホームページをぜひご覧ください。

松田さんにインタビュー

塩は蒸留器に負担がかかるとのことですが、塩を蒸留する上で何か特別な技術等を使用しているのでしょうか。
詳細は確認してませんが、既に塩や海藻を使って蒸留をおこなった経験がありました。技術面については、詳しい説明は受けていません。
何か影響を受けたジン等はありますか。
のとジンの製作で参考にしたのは、Dyfi Distilleryです。地域のボタニカルを活用する、ということではRock Rose GinのDunnet Bay Distillery、過疎地域でのクラフトジンという点ではIsle of Harris Ginに影響を受けました。
松田さんの好きなジンはなんですか。
私の好きなジンは、Dyfi DistilleryのNavigation Gin(日本未入荷)です。その他、やはりMonkey47は好きです。Le Ginのりんごをかじったような味わいも好きです。
今後のとジンに続く別のジンの製造の予定はありますか。
現時点では、まだ想定しておりません。今はボトルの未入荷で遅延していた500mlボトルの製作を予定しているところです。

BOTANICAL

のとジンではその爽やかなテイストを支える能登地方で採れる5つのキーボタニカルを使用しています。
爽やかな柑橘とジンらしいウッディなテイスト、そして隠し味のように全体を支えるスパイスとしての藻塩。
「かや」や「藻塩」はジンではあまり他に類を見ない珍しいボタニカルなので、まさに「のとジン」だからこそ楽しめる味わいになっています。

・かや
・ゆず
・月桂樹【ローリエ】
・クロモジ
・藻塩