今回はクラフトジンの代名詞とも言えるスコットランド産のジン「ヘンドリックスジン」をご紹介します。
ヘンドリックスジン
ヘンドリックスジンの歴史
ヘンドリックスジンの製造元であるウィリアム&サンズ社は元々はウィスキーの製造をしており、ウィスキーで有名なスコットランド・ローランド地方のガーバン(Girvan)に位置しております。
1887年のクリスマスにこの蒸留所の最初の作品であるシングルモルトウイスキーが製造されました。
1966年にウィリアムグラント氏のひ孫にあたるチャールズ・ゴードン氏は歴史的なジンの蒸留器とジンのレシピを手に入れます。ジンの製造を開始したのはこの時です。
様々な試行錯誤の末、1999年に「カーターヘッド」と「ベネット」の2種類の蒸留器を合わせることで現在のヘンドリックスジンが誕生しました。
翌年2000年にはアメリカで行われたサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・子ペティションで賞をもらい、すぐに販売を開始しました。
2種類の蒸留器
ヘンドリックスジンは2種類の蒸留器を使い、個性の異なる2種類の蒸留液を組み合わせることで香り高く繊細なジンを実現しています。
ベネット蒸留器
蒸留器の中にボタニカルを一晩漬けこんだ後に蒸留することで風味をよりはっきりと抽出することが可能になり、複雑な味わいの蒸留液を作り出すことが可能です。
カーターヘッド蒸留器
蒸留器の中にボタニカルを入れるバスケットがあり、そこにボタニカルを詰めます。液体を蒸留させた際の蒸気をバスケットに通過させることで香りをつける手法です。
より優しく繊細で香り高い蒸留液を作ることができます。
ヘンドリックスジンの特徴
ジンタイプ:ドライジン
アルコール度数:44
内容量:700ml
原産国:スコットランド

まず蓋を開けるとスタンダードジンと比べほんのりとした甘い香りを感じます。
テイスティングメモ
まずはグラスにそのままヘンドリックスジンを注ぎ、ストレートで一口。
口に含んだ瞬間、最初の口当たりはまろやかで甘い感覚です。
その後、口全体にジュニパーベリーの香りが広がり、ジンならでは香味とキリッとした刺激がきます。
さらにジンを味わうと、だんだんと口の中でジンの温度が下がっていき、その他のボタニカルの香りが立ってきます。
ヘンドリックスジンの特徴と言えば、やはり「きゅうり」と「バラ」ですが
まさしくその通りで、しばらく味わっているときゅうりの爽やかでみずみずしい青臭さを感じることができます。
またバラのおかげで、甘くまろやかな口当たりを実現しています。
トワイスアップ
今度はトワイスアップで飲んでみます。
※トワイスアップとはウイスキーなどの飲み方の一つで、お酒と同量の水で割る飲み方です。
水を加えるとボタニカルの香りを強く感じられますが、特にきゅうりの爽やかな香りがより一層際立ちます。
かなり特徴的でヘンドリックスジンそのものがどういったジンなのか感じていただけるかと思います。
ぜひ試していただきたい飲み方です。
BOTANICAL
エルダーフラワー
クベバ
アンジェリカルート
カモミール
エルダーフラワー
オレンジピール
コリアンダー
レモンピール
オリスルート
ヤロウ
COCKTAIL
ジントニック
材料
ヘンドリックスジン:50ml
トニックウォーター:適量
カットきゅうり:2本

通常のジントニックと大きな差はございませんが、
やはりきゅうりのインパクトは大きいです。
ヘンドリックスジンならではのきゅうりの風味に加え、添えられているきゅうりの生の香りが合わさりって非常に夏らしい爽やかで瑞々しい香りをお楽しみいただけます。
きゅうりの瑞々しさのおかげでジン特有のアルコール感は全く感じず非常に飲みやすいです。
後に残るアルコール感もなくスッと飲みやすい一杯です。
おすすめです。
氷を入れたグラスにヘンドリックスジンを入れ、氷に当てないようにトニックウォーターを注ぎます。最後にきゅうりを添えたら完成です。
ブルームーン
材料
ヘンドリックスジン:20ml
パルフェタムール:20ml
レモンジュース:20ml
レモンピール

スミレリキュールのアロマとヘンドリックスジンのバラの芳香がマッチした香り高い一杯です。
味が多少甘くなってしまうので、レモンピールをすることでスッキリとした香りをプラスし、甘ったるくならないようにしています。
見た目もきれいな飲みやすい一杯です。
ジンとレモンジュース、パルフェタムールをシェーカーに入れシェイクします。
最後にレモンピールで香りをプラスして完成です。
ヘンドリックスレモネード
材料
ヘンドリックスジン:50ml
レモンジュース:20ml
シュガーシロップ:20ml
ソーダ:適量
カットきゅうり:2本
レモンスライス:2枚

レモンの酸味ときゅうりの爽やかな香りが非常にマッチした一杯です。
シュガーシロップを20mlと多めに入れていることから、ジンのような度数の高いキリッとしたお酒が苦手な方にも楽しんでいただける甘口なカクテルです。
味付けが濃い目の料理との相性が抜群。
特に豚肉の味噌漬け焼きなどがおすすめです。
まとめ
◆バラのアロマを使った口当たりまろやかで華やかな香り
◆きゅうりを使った瑞々しく爽やかな香り
◆王道のジンとは少し違う個性的なジン